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2008年2月

UI がFunction を越える日のために

そして適合屋のモチベーションのために。

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ちょっと前の記事だが、あちこちで目に付くようになったので尻馬に乗ってみる。

元記事 :機能やボタンが多すぎ!! 使いにくいUIのデジタル家電が発売されてしまう本当の理由

カテゴリーが異なるがモノづくりに携わる技術屋の一人として日々痛感する。

”責任を問われる立案者・決裁者ともに「多少複雑になってもかまわず機能を上積みしていくこと」は保身のためを考えるとリスクが少ない手法

間違いない。ことコンシューマー向けの輸送機器の開発現場においてもこれ以上にその実体を表す表現はない。大コケもないが、イノベーションを巻き起こす可能性は微塵もない。うまく行ってせいぜい余所のシェアをちょっと多めに喰うくらいである。

そこに機能を削る、などという発想はあり得ず、販売時の優位性を求めるために必要もない(かつ場合によっては技術的に成熟していない) 新機能を織り込んで ”世界初” と謳う。一生使われないであろう機能でもそれなりの作り込みをしなければならないのは苦痛以外の何物でもない。

が、その一方で

”結果、煮ても焼いても食えないUIのデジタル家電が出来上がってしまうのである”

にはやや違和感がある。

機能が満載である=食えないUI 

ではない。食えない UI は UI かくあるべし、のポリシーで UI を設計していないために生み出される。搭載した機能がコンシューマーに提供する際に明確に優先順位づけされ、機能と同じ、あるいはその何倍かの労力をかけて UI を設計すれば満載の機能においても食えるUI たりえるし、イノベーションを起こすことだって可能なのだ。iPod がそれを証明している。

使い物にならない MP3 プレーヤーのマーケットにむしろ機能は競合他製品より多くして登場しながら Apple 特有の秀逸な UI で市場を席巻した。iPhone も然り。簡単にやるなら拡大、縮小のボタンを付けたり、適当なマルチファンクションのボタンにその機能を割り付けるところを、指をつまむ、開く動作で実現する。無理に機能を削った ”割り切り” というメーカーの独りよがりをコンシューマーに押しつけていない。

UI が Function を越える日はそう遠くない。そこにウェイトを置けるメーカーの技術屋でありたいと切に思う。

メモリ剥がし再び

440MX Chipset の上限で CF-B5 を使うには
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もはやこれしかない。

1.オンボード 64MB に 192MB メモリを挿す
2. 256MB メモリを挿して boot.ini で制限をかける

1.はもともと特殊な 192MB という半端サイズなため現在は入手困難。先人たちが苦労して会得した 2. も試したがサスペンドなどでやや不安定さは否めなかった。

時代的にもスペック的にも何も思い残すことはない。HDD をはずすと拝むことができるオンボードメモリの片側の足をカッターナイフですべて丁寧に切断したらキコキコまげて金属疲労で反対側を折り取る。残った足を半田ゴテでブリッジしないように取り去ったら第一段階は終了。・・・・ここまでくると、というか1枚目の片側にカッターを当てた瞬間に後戻りはできない。コツは無い。丁寧さだけがすべてを決めるのだ。

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こいつがboot.ini 制限で 256MB 化したときに使った SAMSUNG製 16MBチップ×16枚のメモリ。普通のやり方では入らないのでマザーボードを筐体から分離してから装着。今回の方法で 32MB チップが使えるかどうかは試してないので不明。メモリの蓋はあらかじめ閉めた状態でマザーボードを筐体に収める。

後は分解したときの逆で組み立てれば終了。
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今回は内部電池をはずしたので一応 BIOS 設定画面から入って確認。この後何事も無かったように WinXP が立ち上がる。

ちなみにメモリ剥がしは今回で 2台目。1台目はこいつこの記事の後、最終的には Bluetooth ドングルを半田で直付けしたUSB ポート付近がショートして昇天。両方とも同じマシンで CF-B5XR8S 。もともとは Win98 搭載 PenIII 700MHz の CF-B5シリーズでは最終モデル。

これで十分とはいえないまでもまぁ、もうしばらくは EeePC の代わりくらいにはなってくれるはず。

こんなものに効果があったら

メーカーは採用してますね、10年前に。ニュースソースはこちら
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環境と燃費が最大の売りになる現在のコンシューマー向け輸送機器業界において装着するだけ、混ぜるだけで燃費が向上するようなお手軽グッズに本当に効果があるのならば。

あ、写真の一部と本文は直接的な関係ありません。念のため。

ガソリン機関、ディーゼル機関の熱効率はそれこそ血のにじむようなエンジニアの努力によって贅肉をそぎ落としながら向上してきてるわけで。世の中にはびこるこの手のインチキ(敢えてインチキ、と表現する)グッズに効果があるとしたら新しい触媒の発見と同じくらいの大変なインパクトになるわけで。

 実際にさむやぁが給料をもらっている某輸送機器メーカーにもたまにインチキグッズの営業さんが売り込みに来ます。あまりにインチキな場合は話だけは聞きますけどね。どんな口上を述べるか楽しみなんで。きちんとした解析データや技術的根拠なんかを提出してくださいね、とお願いするとたいてい二度と連絡は来ません。エンジン技術の総本山に挑むんだからもう少し勉強して来た方がいいですよって一応アドバイスします。やさしく。

ホントに効果がありそう、といった技術の話は売り込みがあっても聞かない。事前に電話があった時点で丁重にお断りします。というのも話を聞くだけで類似、応用技術で将来的に特許取得できた場合に話をしたという事実が特許訴訟に影響を及ぼすから。まぁ、ほとんどありませんが。

ちなみに。さむやぁもお恥ずかしながらガンスパークなるモノを原チャリに装着して ”すっげー調子よくなった” とか言っていたのは高校生の頃。今をさかのぼること20数年前。

信じる者は掬われる。宗教と一緒ですね。


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