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確かに嘘はつかないんだが

判断のしきい値は人間が決めるわけで。

ニュースは半分聞き流していたが、映像にちょっとあきれた。問題の部分はここで見つけることができた。

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Comp2_2

原稿は元のページからは落ちてしまっているようだがキャッシュからはまだ拾える。

*** ここから ***
「PETーCT」は、人の全身の内部を詳細に撮影することができる画像診断装置で、がんなどの病変を見極めるには、色の濃さや形の微妙な違いを読み取る専門の知識や経験が必要とされています。横浜国立大学と横浜市立大学附属病院の研究グループは、経験の違いによらずに同じレベルの診断ができるシステムを作ろうと、専門の医師6人から、診断の際にどのような点に注目してがんと判断するのか詳しく聞きました。そして、この分析結果を人工知能に組み込むことで、がんを自動的に診断するシステムを開発しました。このシステムを使って31人の患者の画像を診断したところ、肺がんや乳がんなど10種類のがんを見つけることができたということです。横浜市立大学附属病院の鈴木晶子助教は「疲れや体調不良でも、がんを見落とすおそれがある。がんが疑われる部分を自動的に見つけてくれれば、診断の向上にもつながる」と話しています。このシステムは、ぼうこうがんなど一部のがんにはまだ対応できないということで、研究グループでは、症例数を増やして精度を上げ、医師の診断の支援に役立てたいとしています。
*** ここまで ***

 さて。

 高度なスキルを持った専門職の技術をデータベース化して利用するエキスパートシステムの開発は PC が実用になり出した20年以上前に研究、開発されていたのだが今回のシステムはこの範疇を出ていないような印象を受けるのだがどうだろう。

 確かにコンピュータはうそをつかないし、常軌を逸した長時間勤務からくる疲れや、前日の夫婦喧嘩からくる情緒不安定などの不確定要素を取り除いた安定的な判断を行うことがこのシステムのもっとも得意とするところだろう。

 判断に迷うようなグレーゾーンに関する多くのファクターのそれぞれに対して重み付けを行い、総合的にシロか、クロか、を決めるしきい値を決めるのは専門の医師の経験であり、経験を数値化して入力するのは適合屋の仕事である。判定精度を上げるために腐心している裏方の仕事であるが、これがもっとも重要なポイントであることをこのニュースは伝えていない。結局は四捨五入なのか、五捨六入なのかを決めなければなにもはじまらないのだ。




  

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